Monday 30 April 2012

disney's dream

先日、銀座松屋にて行われている『ウォルト・ディズニー展』まで足を運んできました。
誰もが持っていた子供心を思い出す、懐かしい空間演出はさすが。

ウォルト・ディズニー自身に焦点が当てられている今回の展示。彼の世界観や挑戦と刺激に満ちた生涯を振り返ることができる、ある意味アーティストとしての側面を垣間見ることができる内容となっていて、それ以外にも現在のディズニー作品の原点となった映画作品やセル画もあり、想像以上の満足度。見終わったときには、気付いたらこんな時間!?っていうくらい時間が過ぎていたくらい。

展示されている順に、彼の壮大なロマンとビジョンが次第に形になっていく様子を歴史通りに見て行くと、ウォルトの当時の思いをなぞっているようで、なんだか感慨深かった。今では当たり前のことも、当時では"革命的"なものばかり。そんな中で "In order to crack the field, I've got to get something a little unique." と書かれた彼のコトバは希望に満ちあふれていて説得力があったなと。そのsomething a little uniqueを思い付くことが一番大変なのだけどね。
新しいことを取り入れる好奇心と、行動に移せる勇気と、人を惹き付ける人間性には並外れたものがあったのだと、ここにある資料やビデオに出てくる同僚達のコメントからよくわかります。

こう見えて(どう見えるかわからないけれど笑)小さい頃はよく家族皆でディズニーランドに行き、帰ってきてからは父親がホームビデオカメラで録画したものを見て、それに飽きればビデオに残してあるディズニー作品を見る!っていうくらいのディズニー好き。ある意味ディズニーに育てられたと言っても過言ではないかもしれないのです。
特にセル画をじーっと見ているのが好きで、まだキャラクターが確立する前のアイデア段階のものだったりとか、色んな余計な線が入っていたりする書き手の"生"感がどうにも堪らない。セル画集みたいなものがあれば迷わず手にするのだけど。(高校生のときやっていたPixar展で購入したものは今でもちゃんと持ってます!)

ちなみに写真のドワーフはご存知、DopeyとHappy。
こんな風に絵が生き生きと描けたらきっと楽しいに違いないね。

 ウォルト・ディズニー展は5月7日(月)まで。GWのご予定に良かったら。

Friday 13 April 2012

The Help


















この4人、もちろんSex And The Cityではないですよ。
先日のアカデミー賞でも助演女優賞に輝いたオクタビア・スペンサー(一番左端の女性)と、その他"The Help"に出てくる女優さんたち。
先ほど観てきました。良かった。ほんとに良かった。たぶん自分が物凄く単純なのだとも思うけれど、こういう真っすぐに向き合える映画には喜怒哀楽が詰まっているし、楽しめるだけではなくて、曲がった背筋をピンっと伸ばしてくれるちょっとしたeducationalなところが好きなんです。お気に入りの映画はほとんどそんな感じかもしれない。

舞台背景はまだまだ黒人差別が色濃く存在している1960年代。小説の映画化なので、もちろん物語自体はフィクションなのですが、法で定められてた差別なんてずっと昔のことと思いきや、たった50年ほども前のごく最近のこと。

黒人家政婦という視点から、あらためて当時の様子を見てみると、実は当時の白人たちは皆彼女達の手によって育てられて大きくなっていた…なんて構図も見えてくる。子供たちは正直だから、いつも一緒にいてくれる彼女らをmomと思うわけで。だから中には差別に疑問を投げかける人たちも出てくるんですよね。それがこの物語の発端。
誰から生まれたってことより、誰と一緒にいて誰に育ててもらったか。もちろんどちらも大切だけどね。でも心で繋がっていたことはいつまでも忘れないのでしょう。そういうシーンがちらほら出てくるところは、結構堪えないと涙腺崩壊します。

ちょっと話は逸れますが、帰り際車の中で色々思ったことがありまして、もちろん"差別"ということはいけないことですが、もしアメリカでそんな理不尽な境遇がなかったら、音楽でのブルースやソウルとかジャズとかゴスペルなんて生まれなかったのかな〜と。じゃあ差別があってよかったね!とうことではないけれど、後に賞賛される、後世に長く引き継がれ愛されるものというは、きっとどこかで必死になってもがいて、はいつくばる思いなんかもして、目一杯の人間臭さを詰めこんだ末にやっと形になったものな気がするなと思いまして。それが意図的に世に出そうとしていたかというのは関係なく。

最近はEsperanzaのBlack Goldなんかも聴くことが多いので、古き時代の"Black"に思いを馳せています。彼らの募る想いが人一倍強く、周囲を魅了していることは間違いないことだから、人を惹き付ける何かが学べる気がするのです。

Friday 6 April 2012

春、爛漫。

爛漫、というにはまだちょっと早い気もするけれど、我が家の前(母校である小学校の敷地内)の桜が今年もまた見頃になってきた。そろそろお花見日和かな?

先日の暴風雨で咲き始めた桜もどうなるやら?と少しばかりの心配も単なる杞憂に終わり、自然な生命の力強さを感じる。新たな命の始まり、植物の芽吹き。春の穏やかさや、心地よいイメージとは交わらない、別の大きなエネルギーがあるのだと、あらためてこの季節に。