Friday 13 April 2012

The Help


















この4人、もちろんSex And The Cityではないですよ。
先日のアカデミー賞でも助演女優賞に輝いたオクタビア・スペンサー(一番左端の女性)と、その他"The Help"に出てくる女優さんたち。
先ほど観てきました。良かった。ほんとに良かった。たぶん自分が物凄く単純なのだとも思うけれど、こういう真っすぐに向き合える映画には喜怒哀楽が詰まっているし、楽しめるだけではなくて、曲がった背筋をピンっと伸ばしてくれるちょっとしたeducationalなところが好きなんです。お気に入りの映画はほとんどそんな感じかもしれない。

舞台背景はまだまだ黒人差別が色濃く存在している1960年代。小説の映画化なので、もちろん物語自体はフィクションなのですが、法で定められてた差別なんてずっと昔のことと思いきや、たった50年ほども前のごく最近のこと。

黒人家政婦という視点から、あらためて当時の様子を見てみると、実は当時の白人たちは皆彼女達の手によって育てられて大きくなっていた…なんて構図も見えてくる。子供たちは正直だから、いつも一緒にいてくれる彼女らをmomと思うわけで。だから中には差別に疑問を投げかける人たちも出てくるんですよね。それがこの物語の発端。
誰から生まれたってことより、誰と一緒にいて誰に育ててもらったか。もちろんどちらも大切だけどね。でも心で繋がっていたことはいつまでも忘れないのでしょう。そういうシーンがちらほら出てくるところは、結構堪えないと涙腺崩壊します。

ちょっと話は逸れますが、帰り際車の中で色々思ったことがありまして、もちろん"差別"ということはいけないことですが、もしアメリカでそんな理不尽な境遇がなかったら、音楽でのブルースやソウルとかジャズとかゴスペルなんて生まれなかったのかな〜と。じゃあ差別があってよかったね!とうことではないけれど、後に賞賛される、後世に長く引き継がれ愛されるものというは、きっとどこかで必死になってもがいて、はいつくばる思いなんかもして、目一杯の人間臭さを詰めこんだ末にやっと形になったものな気がするなと思いまして。それが意図的に世に出そうとしていたかというのは関係なく。

最近はEsperanzaのBlack Goldなんかも聴くことが多いので、古き時代の"Black"に思いを馳せています。彼らの募る想いが人一倍強く、周囲を魅了していることは間違いないことだから、人を惹き付ける何かが学べる気がするのです。

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