Sunday 20 May 2012

impossible project space

 昨日は中目黒のIMPOSSIBLE PROJECT SPACEに。
今は残念なことに、すでに生産中止となっているPolaroid社製のインスタントフィルム。
そういえばそんなニュース、数年前に聞いたような気がすると頭の片隅で覚えていたこともあり、最近ちょっとインスタントフィルムに興味がでていた矢先に知った、インスタントフィルムを制作しているImpossibe 。

中目黒に事務所兼、ギャラリーがあって随時何かしらの展示をしているそうです。現在は『デイビット・シルヴィアン展 - glowing enigmas - 』。

コンパクトデジタルカメラや一眼レフで写真を撮っていると、どうしても写真の鮮明さや鮮やかさ、よりリアルに近いものをと思いがちになってしまうのですが、インスタントフィルムの味はやっぱり格別。枚数やサイズも限られているということもあって、そこに何を映すのか、何が映るのか、一回のシャッターを切る価値が一層高まって、出来上がりを見る楽しみもより広がる気がする。想像を越える仕上がりは、たぶんデジタルよりも秀でているのかも。

会場にはポラロイドカメラの本体も販売していて、触って持ってみると意外な重量感にドキリ。ヴィンテージな感覚と、懐かしさ、ちょっと自分では操作しえないシンプルがゆえの意外性はアナログ好きにはたまらない。

どのカメラを買おうか思案中です♪



Saturday 5 May 2012

water flow



小さい頃から海よりも川が好きだった。
最近は河原で遊ぶようなこともほとんどなくなったけれど、ニューヨークのハドソンリバーや、パリのセーヌ川、広島の太田川などは川沿いを歩いても、もしくは座ってゆったり時間を過ごすのもなんだか凄く気持ちがいい。自然溢れる場所のちょっとした小川なんてのも心惹かれる。梅雨生まれ故の、水を好む(雨には強いからね!)性なんだろうか?

より水面に近ければ近いほどいいのだけれど、この前の伊勢神宮参拝の際に出逢った五十鈴川はまさに絵に描いたような理想形で、ほとんどの時間を五十鈴川のほとりで過ごしていたぐらい。流れの速さ、流域、水質どれも素晴らしく緑との調和も見事。

きっと伊勢神宮の樹々が見事なまでに茂っているのも、この穏やかでも自然の恵みを一身に纏ったような五十鈴川あってのことな気がした。

伊勢神宮の内宮を通るこの川は、おはらい町に沿うようにして流れていて、好天候に恵まれたこの日はまさに川沿い日和!川沿いでゆっくりと時間を過ごせるよう、少し大きめのベンチが置いてあり、座ってもよし、寝転んでよしの願ったり叶ったりの伊勢で訪れた中でもお気に入りの場所。




川面では真っ白ながちょうが仲良く泳いでいたりなんていう光景も。ほっと溜め息の瞬間。(思わずアヒルか!?と思ってしまったけど、がちょうです笑)














穏やかな流れの中に感じる、力強さとしなやかさ。
海の波とも違い、体の周波数が整うような川の音。
リラックスした感覚を共有することはできないけれど、五十鈴川の音を録音してみたので、もし良かったら聴いてみてください。
おすそわけです。

water sound

Tuesday 1 May 2012

伊勢の大樹。



初めてのお伊勢参り。

日本のこころと呼ばれているだけあって伊勢市周辺はとても空気が穏やかで、地元でもないのに帰ってきたような感覚になる場所。『おかえり』って言われれば、『ただいま』って躊躇なく答えてしまいそう。全く知らない土地なのに安心出来る不思議な感覚は、記憶というよりももっと内面の奥の方の、柔らかいけど強固なところから来ている気がした。

伊勢神宮の内宮・外宮は神宮としての存在よりも、目の前に広がる樹々たちがとにかく凄かった。寡黙な存在感に圧倒されるばかりで、それだけ惹かれたのか、カメラの中身もやけにアップな幹と緑の応酬。でもどれとして同じ表情なんてない。

真っすぐと天に向かってそそり立つスギ。全てを受け入れて浄化してくれそうなありえないほど太いクスノキ。他にも多種多様な樹々が宮内には緑豊かに天然林としての姿を残しているけれど、やはり天照大御神の偉大なる人智を越えた力の結晶なのかなと。
森林の間を抜けるようにして進む参道を歩いていると、上空からは優しくもエネルギーに満ちた日光を浴びるように感じることができ、人間でさえも伸びやかに過ごすことができるなと感じたのだから。
















大樹。タイキと読めば、まあワタクシの名前ですが、タイジュと読めば大きな木。
あそこで見た樹々には遠く及ばぬとも、たくさんの陽の光を受けて名に負けぬ樹にはなっていたいと思う。亀のようにゆっくりとね。