Monday 15 October 2012

ルグラン・ショー。

近頃は1週間もすれば、だいぶ季節も進むので「結構寒くなってきたな~」と思うところ、タンスやらクローゼットからジャケットなどなど(一応ロングコートも含めてね)引っ張り出しては、冬支度しているのですが、10月もあれよあれよと気づけば中盤戦!!
早々と冬が来てしまう前に、艶やかな秋を満喫しなきゃなと思いつつ・・・。

少し振り返り、今月最初の土曜日に向かったブルーノート!
フランスから御年80歳を迎える巨匠、Michel Legrandが来日していまして、トリオでのコンサートライブ。マエストロとしてオーケストラの指揮も振るし、アレンジャーでもあるし、もちろんジャズピアニストとして現役の音楽家でもある彼。もちろん言わずもがな世界的に偉大なのですが、楽屋からステージに上がるまでの出で立ちは、やわらかさを纏いつつも、凛々しくて、しっかりした足どりは巨匠の風格アリ。
「これが巨匠の雰囲気か~」とちょっと感動でした!!!

演奏はシンプルに、ルグランのピアノが生きるトリオ編成。
基本ジャズベースで、ウッドベースとドラムのメンバー2人とはちらちら目線を交わしながらのセッションはものすごく楽しそうで、上質なステージでした~。なによりも、ルグランのタッチが繊細に輪をかけるように繊細で、そのソフトタッチから紡がれる旋律は、う~んなんといっていいのやら・・・まさに秋風!(微妙な表現だったらごめんなさい笑。)なんだか、ジャズのオルゴールを聴いているような雰囲気だったな~という気もする、ほんとに素晴らしい空間でした。

途中ルグラン自身も仰っていたのですが、ピアニストでもありピアノが好きで、ジャズが好きで、音楽という世界であれば何でもやってきた彼が夢見ているのは、数々の音楽界(特にジャズ界!)の名手たちにピアノを自分のために弾いてもらうことなんだそう。もちろん既に亡くなられていることもあり叶わずというところではあるのですが、それを実現するかのように「Count Basie plays for me.」なんてこといいながら、次々とその人の代表曲を弾いて~なんてことを、顔がほころびながらピアノを奏でる様は、本当に楽しそうで楽しそうで・・・(言ってしまうと、Count Basieが最後の締めで、タラン♪タン♪タン♪のみというユーモアあり、会場の笑い誘ってました!)
他にも名曲"シェルブールの雨傘"をスタンダードバージョン、ジャズ、ラテン、フレンチ、、、、などなど様々なパターンで演奏してくれたりなど、聴いてるこちらをエンターテインしてくれることも忘れずで、存分に楽しませていただきました!!最後に握手してもらったけど、80歳とは思えない、握力!力強さに驚き。「垂れるほど~」ではないけれど、彼が愛されていること、謙虚な姿勢はそのまま音楽に映し出されているなぁと思ったのでした。


帰りには渋谷タワレコへと向かい、ルグラン棚へ。
ブルーノート仲間(ohmaeくん、go-chan)がルグランJazzのCDを手にする中、気になったのが「Noel ! Noel !! Noel !!! 」。もーずっと探していた、Jamie Cullumが歌う"Let it snow"が1曲目に収録されていて、迷わずチョイス。アレンジャーとして多数のアーティストを迎えるアルバムとなっているのですが、まさかルグランの仕業だったとは。ゴージャス感たっぷりで、今季のクリスマス・ヘビーローテーションなりそう!

まだまだ現役でいてほしい、Michel Legrand。
またのライブを楽しみに。

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