Tuesday 31 December 2013

dec. 31


今朝のこちらの天候も、機嫌が斜めだったようで、朝から鳴り響く風の音。
ならば、もうしばらく寝ていよう!と雨音を聴きつつ、再びまどろみの中へ。
一番心地よいところを探していると、気付けば澄み切る青空と、お昼過ぎ!
今年もあと2日。出掛ける準備をしながら年末にすることを考えていたら、完全にお蕎麦の調達を忘れておりました。そして帰宅し、またしても『あっ』。
帰りがけにも、買い忘れるというかなり気の抜けた師走振り。うどんは何度か自分で小麦粉から練って作って食べたり(食べられるという範囲!フラットメイトとの共通最低評価の"eatable"というあたりです笑)しましたが、さすがに蕎麦は作れず、買ってもちょっと高いので、当分の間、食材リストから外れていました。明日もしスーパーが開いていればいいのだけれど、そうじゃなかったらパスタか焼うどん。大丈夫です、我慢我慢!

そういえば、今年の年明けは九十九里に初日の出を見に行き、まさかの車が砂浜にハマって動けないというハプニング!! そんな巳年の2013年、わ〜、お〜、へぇ〜と思わず声にでること色々ありましたが、なんとか乗り切りつつ楽しめたかなと思います。来年は馬のように駆け抜けていきたいなと思う中で、今年の締めくくりは、やはり音楽。
憧れのLoyal Albert Hallに行ってきます。
素晴らしい音に包まれて。来年もそうでありますようにと。
Mousikeの女神に愛されます様に。

今年も大変お世話になりました。
来年も変わらず、お世話になりますので、どうぞ宜しくお願い致します。
みなさま、よいお年を。

※写真はいつかのFoggy London Morning。
わかりづらいですが、だいぶ澄んで来ていている時で奥のほーがFoggy!!


taiki yamanaka


Wednesday 20 November 2013




















Sunday Flower Market.

日曜日にShoreditchやHoxtonのあたりに出てみると、
ちらほらと、花や枝ものなどを片手に持っていたり
バックパックに無理矢理差し込んだりして自転車に乗っていたり、
はたまた、自分より大きな鉢ものを抱えていたりする人に度々出逢うのです。

Londonは緑の装いが似合う街。
芝生のある公園も多いし、ガーデニング大国のイギリスだからというのもあるけれど
週に一回、花でも買いにいこうかな〜なんていうチャンスがあるのは素敵。
休日のデートで、片手に花束、もう片手にはgirlfriendの手、なんてもっと素敵!!
最近してないな…というよりそんなことしたことないなー笑

そういえば先週ふらっと立ち寄った小さなアンティークショップで
グリーンよりのブルーの色をした、ガラスの水瓶を発見。
コレはベースに使えそうだ!となんだかじっと見つめてしまった。
今の部屋じゃ置けるようなところもないけれど
そうやって気持ちだけでも楽しみたいな、と思ってまーす。

Life with flowers.
わが街、東京もそうなるといいなと。




Tuesday 19 November 2013

nov.18



@cafe OTO

メインストリームからは大きく外れた、実験的な音楽が聞ける場所。
ローカルだけでなく、数多くの日本人アーティストも出演しています。
音楽というよりはまさに"OTO"の世界。
目の前の生演奏だから、おろしろい!という感じではありますが笑。
なにより、お酒飲みながら働いてOKなのが素晴らしい!!
こうでなくっちゃね。

Wednesday 13 November 2013




Let's cross the bridge when we come to it.


フラットの前に広がるdock。
風に身を任せるヨットが漂っているかと思えば、白く美しい白鳥も。
雨も好きですが、雨上がりの青空は格別。
風にのって冬のにおい。
そろそろ、はじまりです。
コートが着られるこの季節どこか惹かれてしまう。
みなさん、お体を大切に。

Keep warm & have a lovely winter time.

nov.12



先日はIllustrationクラスの担任でもある、Julietのエキシビションへ。
数日前から展示準備を手伝っていたのですが、それがまたオドロキの場所。

言われた場所にいってみると、あるのは駐車場。
近くにいた人に"The Bunk"というのはどこかと訪ねたら
そこだよ、と指差し教えてくれたのは、水の滴る真っ暗な地下へと続く金属の扉。
まさかね…と思い入っていくと、天井から滴る雨水に床一面の水たまり。
まるで廃墟!のような佇まいにポカンとしながらも、
傍にいたキュレーターのMaxineと『きっとinterestingだと思う!』と話してました。
もちろん準備中にやったことと言えば、ひたすら水掃き…。

当日は一瞬頭をかすめた不安も杞憂も終わり、素晴らしいオープニングでした!
展示のイラストがひとつのストーリーになっていて(ミステリアスでサスペンス!)
話の中のワンシーンでもあるダンスホールが再現されていました。
仮面をつけながら踊るのって視界が狭くって怖いのよー、
なんて言っている人もいたけれど、ちょっと一緒に踊ってみたかったな。
物語のキャラクターを演じているひとたちや、Julietの生歌。
飾ってある絵の雰囲気そのままに飛び出してきたかのような、本当に見事な演出。
写真でもわかるこの不気味さが、なんだかこのギャラリーの表情とぴったりで
こういう世界が本当に存在しているんじゃないか…と思ったぐらいでした。
なんだかまるでRocky Horror Picture Showのサイケデリックな世界観!!

数日間続いた展示も無事終了し、Julietもかなりお疲れのご様子。
クロージングパーティーには行けなかったけれど、
自分が関われたこともあり(水掃きぐらいですが!?)、
全てが良い方向に進んだことがとても嬉しくて、本当にInterestingだった!
一時はどうしよう…みたいな雰囲気も漂ってはいましたが
ネガティブな向かい風さえも追い風に変えてしまうくらいの図太さは大事。

『Is this TOILET?』と、入って来て聞いてくる人も結構いましたが…笑
こういう場所を普通に貸し出すところが、Londonは素敵です。


Saturday 2 November 2013

nov.2


一昨日はこちらもHappyHalloween。
偶然にもLewesのFarmに来ていて、
夜になり、そーかハロウィンかと、カボチャのランタンを街で見掛け気付きました。
家ではランタンを外に見えるように窓際に飾り、Trick or Treatの準備!!
ランタンはTrick or Treatができるメジルシ。

玄関のベルがなり、みんなで押し掛け玄関へ。
「Trick or Treeeeeeeeeeeat!!」
と、扉を開ければ子供たちが叫んでくるのかと思いきや
静かにひっそりとミニチュアなモンスターたち。
一瞬、あれ?と思いつつも、いくつかのやりとりをしつつ
静寂を切り裂くような盛大なScream!!!
最後はバスケットに入っているキャンディーをあげて、HappyHalloween。
そのあとも、何組かの子供たちを迎えましが
同じようにとても悪戯をしてくるようなevil!!という感じではなく
可愛さ満点で、逆にこちらがTrickしたくなるような気分笑。
あとで聞いたら、そういうことをしてもいいようで?
結構力を入れて仮装して子供たちを迎えてもいいな、と密かに思っていました。
中には、子供たちということもあってかうまくやり取りができず
キャンディー渡すこともなく、フェードアウト…という子も。
せっかく来てくれたのになんだか悪いことしたなという気持ちにもなってしまいましたが
とにかく一年に一度、夜の街が恐ろしくもハッピーで不思議な輝きに満ちる日。

happy halloween!

Why so serious?
Be calm and scary on...





Sunday 13 October 2013





















sketching.

painting&drawingのクラスの時間に
oxford circusでスケッチをした。
何気なく描いていると、Emaが言った。
「eye levelを意識して描いてみて。」

あらゆる人や建物、動きや、角度、目線に仕草。
言葉では説明出来ないけれど
そういうことか!と、
観察してよく見るということで見えるものが
今までと全く違った。

そんなことを人が行き交う街中でしていると
色々な人が手元を覗いてくるし、話しかけてもくる。
遠慮がまったくないのがおもしろい。
褒めてくれる人もいれば、
あきらかに建前だな…という人も中にはおります、もちろん。
今回に限っては、みんな本当のコトバのようだった。
ちょっとだけ人との間あるべき隙間を感じた気がした。

もっと街に出たい。
気持ちは十分。
あとは寒さとの戦い!

oct.13



10月に入り、まだ東京は暑さ残る季節となっているようですが
Londonはここ数日でがくっと気温も落ち、冬への身支度開始!という感じに。

先日は、Farmで出逢った方々と(ひとりは星空世界一周中!!)、
グリニッジのプラネタリウムへ。
意外にもLondonで唯一のプラネタリウムというのだから驚き。
グリニッジというと、地理が比較的好きだった人にはわかると思いますが、
そう経度0度線、いわゆる子午線が通る場所。

















しっかり世界基準を足下に。
右足の爪先あたりがTokyo。
学生のときに受けていた数ある授業の中でも
地理が一番好きだった!と言っても過言ではないので
黒板や机の上で知ったものを実際にこの目を通してみることができたこと
なんだか感慨深い時間でもありました。
おそらく地理の先生が皆変に面白かったというのもあるかと思いますが…笑
もしかしたら彼らと同じような血が通っているのかと思うと
ちょっとだけ不安になるのはなぜだろう。
帰国したら当時の地図帳でも開いてみようかな。

プラネタリウム以外にも、天文学や航海術に関する展示や
芝生が綺麗なグリニッジ公園、National Maritime Museumなど
うん、時間の経過を忘れるものが沢山。
自宅から自転車でほんの10分ほどの距離にあるなんて
誘ってもらうまで全然気付かず、なんて勿体ないことをしていたのかと!
自らの知識と経験と知性を最大限に用いて時代を航海してきた
先人たちの美学を学んできたい…と思っているところです。

さて、ご一緒していた星空メッセンジャーさんは
ただいまアメリカ大陸を横断中。
また新たな星空と、華麗なる飛躍(Jump!!)が見れることを
楽しみにしていますー!!
Have a nice star tour.

※写真はJumpからの着地の瞬間!

Saturday 28 September 2013

sep.27




















Londonから南へ離れ、2時間ほど。

うん、空気がおいしい!
と、明らかに都会とは別物の世界にやってきました。
見渡す限りの広い大地と空。
なんだか少しばかり体調も崩していたので、
バランスを整える為には絶好の場所。
待ってましたとばかりに、体が喜んでいるのがよくわかる。

Farming.

日本の野菜を作る農家のお手伝い。
写真の牛たちは全然関係ないですが
たまたま通りがかったところにいたところを思わずパシャリ!
一日中土を触りいつかのための収穫を思いながら、
意外にも初めての農業を体験だなと。
たぶん学校の芋掘り遠足とかそれぐらい。笑
それにしても農家の朝は早いです。
翌朝のスタートはまだ夜も明けない3時。
全く冴えていない頭をさすりながら外に出てみると
頭上には、一瞬で目が覚めるほどの星。
気のせいか、いつもより星々への距離が近くに感じられて驚いていると
「日本より緯度が高いから星座が大きく見えるんだよ」と。

おいしいご飯と、新鮮な空気、そして煌煌と輝く星々。
早朝の収穫を終えた頃に見えた朝日は、
思わず笑みが溢れてしまうほどの瞬間でした。

この先の一週間はとりあえず
持ち返ってきた瑞々しい大根とカブの日々になりそうです。
あまり手の掛からないレシピ大募集♪


Sunday 22 September 2013

sep.21




















Saturday's Market


カスタードドーナツが美味しいと
お昼過ぎに行ってみた。
賑わっているというより、
休日を、その時間を満喫してるなーっていう
明るい笑顔が飛び交うテラスのような雰囲気。
土曜日の晴れは何よりも嬉しい。

高架下で開かれた一見倉庫ののような佇まいはとても魅力的。
お目当てのドーナツはとっくになくなっていて
「お昼前にこないとダメね」
なんて言われてしまった。
しょうがないから?
道を挟んだ反対側でsketchingをしていると
白エプロンがやけににあうヤングガイふたりがやってきた。
ふたりともそのパン屋のスタッフ。

そのうちのひとりがアートスクールに通っているらしく
その名もThe Princess Drawing School。
"The Princess"というだけあり王室から基金が出ているらしい。

そんなMatthewは Londonner。
君の絵を見せてよ、と言ったら
2週間後にまた会うことになった。
カスタードドーナツも彼の絵も楽しみだ。

Saturday 21 September 2013

sep.20

















Shepherd's Bush Empire


音楽が流れる街には、
必ずその土地に馴染んだハコがある、と思う。
昨夜、Londonで初めてギグに行った。
外観から感じる、時を経てきたからこその飾ることのないクールさ。

半円形に作られた客席。
ステージからならひとりひとりの顔や雰囲気も掴めるくらいの距離。
喉が乾けば、すぐそこにあるBarに1pintのbeerかapple sodaでも飲めばイイ。
あとはjump。
2F席は結構傾斜しているのに、そうしないと前が見えない。

盛り上がり方も、あなた次第。
音に耳を傾けつつ、目線はオーディエンスへ。
基本はgents。
色んな決まりはあれど、音楽は自由に聴きたい。
それが一番楽しい。




Thursday 19 September 2013

sep.19


Painting&Drawing

高校生の選択美術以来のクラス。
あのときは、アートに興味はほとんどなくて
先生の人の良さに甘えては、授業中はずっと友達と喋っていたっけ。
だからこそ、あらためて"教えてもらう"ことの面白さがあるなと思う。

写真は、手元を見ずにデッサンの対象物だけを見て描くというレッスン。
なによりも出来上がりが毎回毎回凄まじい。
これはまだよく出来た方。笑
my teacher. EmaのUK英語がよくわからなくて、最初はこなしていただけだったけれど
何度も繰り返していくうちに少しずつわかってきた気がする。
対象物をしっかりと観察すること。見た物を手元で再現できること。
出来がどうということよりも、観る意識が相当に必要。
「日常生活でこんな風に物を見ることってないでしょ?」と。
ふむふむと、楽しみながらやっています。

今夜は日本もこちらもFull Moon。
フラットメイトのAlois (フランス+台湾)も今夜はLuna Festivalだから…
と朝早々に言ってきたぐらいで。
今夜はお月見。彼が和菓子を買ってくるそうです。

Have a beautiful moon night.
cheers.



Monday 16 September 2013

sep.15


LDNは本当によく雨が降る!
最初の数日を除けば、
もう空には青空などなく灰色一色の雲のドームの中にいるよう。
聞いてはいましたが、うん、雨好きな方だけれど、たまにはスカッと晴れて欲しいもの!
本格的な冬の到来までに色々と動いておけたらいいな〜と思う。

先日、なんとかしばらく住むことになるフラットを見つけ自分の居場所を確保しました。City中心部からは少し離れ、テムズ川を越えた南側。
Canada Waterという閑静でモダンな住宅街。
川沿いなので外に出れば景色も良く、家の前には結構大きな入り江(みたいな…) 。
夜になればご覧のように、ちょっとしたロマンティックな雰囲気もあり、
なんだか誰かと散歩でもしたくなる。
昼間の晴れた日なんかは、本当に最高のロケーション。晴れればですが!

一時はアンダーグランドな場所も考え見てはみましたが、
やっぱり"住"はそれなりでないとマズいなと今の場所に。
フランス+台湾のハーフのフラットメイトと仲良くやっております。
そういえば、彼と彼の彼女が作っていたmiso soup+tomatoをもらったら、
驚くほど美味しくて。
これって普段使いのレシピであるのかな。
イメージに驚くことなかれ、お味噌汁の風懐は予想以上に深いのかもしれない。
これは美味!嬉しい発見。


Tuesday 10 September 2013

sep.9

Hello, there!!

Willesden  Greenのドミトリーは快適だった。
静かで広くてラウンジもあるし、なんだか学生寮の雰囲気。
学生寮、入ったことないけど。

次なる場所はWaterloo。
フランス語で"ワーテルロー"。
そう、かつてのナポレオンが戦いに破れた地名と同じね。
滞在するフラットに移るまでの二日間だけのステイ。

STEAM ENGINE

Barから繋がる2Fがホステル。
恐ろしいくらい狭過ぎて、荷物も置けない。

Wise men talk because they have something to say;
fools, because they have to say something.

なんだか妙に説得力のあるBarの壁に書いてあるコトバ。

Monday 9 September 2013

sep.8

Hyde Park

Londonの中心部にある緑豊かな公園。
BBC Radio2の野外ライブ。中に入らず会場外の芝生の上で聴いていた。
お金かけなくても十分楽しめる。これがhow to enjoy in the PARK。
音楽聴いても、寝てるだけでも、空見たって、フリスビーしたってOK。

Tom&Paul

ひとりフリスビーしていたら声掛けて来て、いつの間にか一緒に投げ合っていたフタリ。
Paulはコンテンポラリーダンスをしているといって、踊りながらハチャメチャな投げ方をしていたけれど、これがまた凄い軌道で飛んでくる。3人で笑ってた。
Stevie WonderをBGMに良い時間だった。

Let's play frisbee again!!
がサヨナラの代わり。
あっ
でも最後は二人に「サヨウナラ」って日本語で言われたっけ。
これはたぶん、またねって意味だと思う。

Sunday 8 September 2013

sep.7

IF GRAFFITI CHANGED ANYTHING
IT WOULD BE ILLEGAL

Bansky in London
no.1


このネズミがCUTE。

Saturday 7 September 2013

sep.6

10miles。

London市内を歩いて歩いて、街を足で見つける。
そうすると地図で見た平面がだんだんと体にしみ込んで来る。
どの街にいてもそうだと思う。
途中で見つけたbicycle shopに立ち寄りながら
この街の乗り方を観察してみたりして。

New Cavendish St. でALL BLACKのシンプルなピストを発見。
早々にフラットが見つかれば
ちょっと奮発するけど、当分の相棒にしよう。
冬にあまり雪が降らないといいけれど。


Friday 6 September 2013

sep.5





















LDN LIFE。
フライトと荷物の重さに疲れ、ドミトリーで泥のように寝た。
飛行機に預けられる荷物は1つまでなのだそう。アメリカだけ2つ。
なぜ、アメリカは2つ?
文句言いたかったけど、あまりに大韓航空のお姉さんが親切だったので、$100払う代わりに3つの荷物を抱えて機内へ。
お陰でsamsoniteのレトロスーツケースも一緒。OMG!!!

でもとりあえず、心配していたビザももらえたのでヨシとしよう。
早起きは時差ぼけのアカシ。
今日から少しずつ生活できるように準備していかなきゃ。
まずは家とphone。


Thursday 15 August 2013

夏真っ盛り。
こんなに暑い夏ははじめてだ!と毎年のように思ってしまうけれど、今年は本当にそうなのだと断言できるくらいの酷暑。8月も後半に突入し、夏の暑さもいいけれどそろそろ暦通り残暑になっていると嬉しい。
終戦記念日の今日、
68年前はどんな暑さだったのだろうか。

写真は最近読んだ2冊。百田尚樹さんの「永遠の0」と堀越二郎さんの「零戦」。どちらも太平洋戦争時に戦闘機として使用された"零戦"がテーマとなっている本です。「永遠の0」はもう本当に心洗われた…とおもうぐらい真っすぐに感動しました。戦争というものの裏側が、さらにその隠れた部分にある人の想いが見えてきて、その重みに涙する場面も幾度となく。読み終わった時には持っている感情が大きく揺さぶられて、この気持ちにどう対応すればいいのだろうか…と思ったほど。今年末には映画化もされる素晴らしい作品です。
もうひとつは、すでに「風立ちぬ」をご覧になった方もいると思うので多くの方がご存知かと思いますが、そのジブリ作品の原作ともなったものです。戦争という時代に焦点が置かれているのではなく、ものづくり、あくまで職人としての視点で当時の記録が綴られています。驚くのは、敵であるアメリカからも零戦の高い技術や性能に対して賞賛や敬意が払われていたということ。抑留者であっても「三菱」という会社名がわかれば、あるはずの敵対心や憎悪感は全くなかったそう。

戦争について語るというのは、戦争経験者が直接口から伝えるものでなければ難しいところもありますが、フィクションであれノンフィクションであれ文字を通して知ってみるということは、歴史を触れる入り口にはぴったりだと思う。
技術者として支えた人々、カミカゼとして身を捧げた人々。知れば知るほど、もっと生きなければならないと感じます。時代は違えど同じ人間として、できることはもっとありそうだと思う夏。平和という二文字がある中でも、争いではなく誰とも傷つけることのないもっと上を見続ける上での"闘い"はまだまだあって欲しい。

残暑見舞い申し上げます。


2013.08.15
taiki.y

Sunday 21 July 2013

all at sea


部屋の中には、結構"海"ものが多い。
写真集や映画、本、絵、記事のスクラップ…不思議と惹かれ、少しずつ増えていった。それでも、ビーチ…というのにはあまり縁がなくて(良い思い出もあまりないので笑)美しいビーチ!パラソル!海の家!って言われても右から左に『へ〜』っと流れていってしまうのに、海の中は別。本当にビーチと海は別モノだと思ってます!
いつの日か海洋生物研究をしたいなと、幼いながらにも思っていたくらいで、さすがにこちらは聞くだけで気持ちが萎えてしまう"理系"と解った段階で早々に断念してしまいましたが、遠くない将来、思い切り飛び込んでみてもいいのかなぁと、ちょっと思ったり。人が覗くことのできない世界だからこその神秘。見ちゃいけないからこそ、見たくなる…そんな心理に似ているのかも!?

とはいえ、やっぱり海はイイ。肌で感じる夏のはじまり。
逗子での友人との合流も兼ねて、せっかくだからと葉山、江ノ島まで早朝から足を伸ばし、プライベートビーチ気分を味わったり、お世話になった人のところでランチ(鎌倉のcallejero)を楽しんだり、行ってみたかったギャラリー(江ノ島にあるGALLERY AAA)を覗いたりとかなり満喫でした。誰かと一緒ならこんなに動きはしないですが、aloneだとsuper active!!!
そういえば、おそらく小学生ぶりの江の電。あの行方には乗っていながら、かなり驚き。気付けば、なんだか住宅の裏側にまで侵入していて、気付けば、車道も走っていて…とおそるべし江の電。車との譲り合いのスムーズさは地元ならではだな〜と。もちろん綺麗なシーサイドも通るし、トロッコ列車のようなちょっとしたアトラクションのよう。あえて平静を装ってましたが、心のうちは相当のはしゃっぎっぷり。1日分の体力使い切り、ばたんきゅう。

海の近くに住む、ということもなんだか理由がわかってきた。…ような気がします。
なので、今度はビーチでゆっくりと。海でぷかぷか。
Good Musicも携えて。Floating sound。
そんな意味でのタイトル、all at sea。(本当の意は、五里霧中ということらしいですが!)


anyway, have a nice summer time!!!




Thursday 11 July 2013

SKETCHTRAVEL in Tokyo

7日まで渋谷ヒカリエのギャラリーにてSKETCHTRAVELの展示が行なわれていました。
もちろん一点モノのスケッチブックはオークションにて既に誰かの手に渡っているので原画展!でなかったのですが、額縁の中でみる絵は本を開いて見るのとはまた違った味。 約2年近く前にフランスから取り寄せたときも、こういう風に沢山の方が集まって、夢のあるものを誰かの役立つものに変えていく…単純に凄いなぁと思っていました。
ギャラリー内では展示だけでなく、このプロジェクトの矛先だった発展途上国での学校設立の様子や、現在も続けられている支援のことなどについても知ることができました。"Room to Read"という子供たちの教育の和を広げていくNPO団体と連携し、学校や図書館の建設だけでなく、現地のアーティストを発掘し本の出版する…なんていうこともしているそう。SKETCHTRAVEL自体が、"繋がる"こと(Artist to Artistで必ず手渡し!)を絶対としていただけに、アート→支援へと無理なく気持ちよく繋がっていく良い形だなぁと感じています。
プロジェクトスターターでもあるPIXARの堤大介さんは現在公開中のモンスターズ・ユニバーシティ(これ良い映画だった!)でもエンドロールにてでかでかと名前が乗っている方!!! 勝手にいつかお話できたらな〜なんて思っているのですが笑。
すでに展示は終わってしまっていますが、まだ見たことないなってかたは是非SKETCHTRAVELのアートブックを手にしてみて下さい。日本語版、本屋さんに置いてますよ!僕のはフランス語版ですがね…フフフ。


Wednesday 10 July 2013

piano concerto.


先日まとめて入れちゃえ〜と思ってレンタルしたDVDの中に「僕のピアノコンチェルト」というのがあった。途中途中で流れてくる音楽を聴いているだけでも、もしくは子供とおじいさんの仲睦まじさを観ているだけでも、気持ちのいい映画。
きっとこういう境遇の子供って結構いるんだろうな〜と、まぁあまりにも自分とはかけ離れているので?そんなことを考えながら観ていたんですが、あるシーンが見終わってからもポツンと頭に心に残っていました。

「決断をするときには、ときに大切なものを手放さなければならない。」

天才的な頭脳とピアノへの天賦の才能を見せる少年が、幼くして人生の岐路に立ってしまったときに彼のおじいさんと二人歩きながら、こんな言葉をもらっていた。
少年にとってはピアノを弾くこと。天才であるがゆえに周囲の期待も大きくて、どこかで耐えられなくなってしまう。楽しいことも、そうでなくなる。
逆に一度手放すことによって、また新たな距離感で出逢い、良い関係を築いていけるのかもしれない。実際に映画の中はそうなっていましたよ。まだまだ自分には手放すほど思い詰めたものも、周りから期待されていることもないですが笑、なんだか大切にしたいLINEだったなと。

このおじいさん、言うこともやることも、粋。
そういう格好イイおじいさん出てくる映画が好きなんです。
もしかしたら、いつかの理想像なのかも笑。

Monday 8 July 2013

because of rain



please, don't stop the rain... 

Sunday 7 July 2013

July.7th


気付いたら凄い雨。束の間の夕立。
西の空にだいぶ雲がかかってるし、七夕の今夜は曇りかな…なんて思っていた最中の出来事。それでもここ数日間の蒸しっとした、今年の日本の夏を予感させる暑さが続いていたので、なんだか気持ちのよい時間だったな!という気も。丸腰だったので濡れても何ら問題はなく、とりあえず唯一持っていたカメラだけは守ろうか…と思ってはみたものの、たかが雨に濡れて壊れるような甘ちゃんじゃないだろう!と降りしきる雨を見方に。
東京も梅雨明けをしたようで、そろそろ紫陽花も終わりの季節。けれど、まだまだ先ほどのような降雨の中でも咲き誇っている彼らをみると、何だか嬉しくなる。雨でも、雨だからこそ、立派に凛々しく。ちょっと手荒くされても傷つかない変わらない美しさ。そんな紫陽花の持つ強さは、見習いたいもの!やっぱり一番大好きな花。逞しい。

そして夕立も過ぎ、空を見上げると真夏の入道雲ような塊、発見!!
あまりに逃げ足が早くて、あっという間に目の前から消えていってしまいましたが、ダイナミックな雲の動き、夏ももうすぐそこです。

暑。
はじまり見舞い、申し上げます。

p.s.
そういえば、七夕。織り姫と彦星は恋人ではなく、夫婦なんだそう。知ってました?
なんでも結婚してお互いの仕事が疎かになってしまい、天の怒りを買って二人は引き離されてしまったとか…。可哀想ではあるんですが、まぁ目の前のことをまずはしっかりとやろう!という教訓ということで(^^) 今夜ぐらいは逢えるといいのだけど。密かに思う、そんな願い事。


Saturday 22 June 2013

biketrip...

いい天気、というのは起きてすぐわかる。(…気がするだけかな?笑)
ここ数日梅雨のぐずついた天候が続いていたせいか、今朝目を覚ましたときの爽快感は絶妙だった。
その頃地球の反対側では、従兄弟のCliffがアメリカのChicagoからSantaMonicaまで続くRoute66を車で完走したんだそう。羨ましいcartrrip!!

ならばと蒸し暑い夏に変わる前に、こちらは久々のbiketripに。目指すはナカメ。ふと、目黒川沿いにある本屋さんに行きたくなったのだ。数年前にイタリアから来たこのパートナーは、ちょっと錆び付きながらも軽やかさは相変わらず。my bikeに乗ったら、ラジオをONにしてあとはひたすら漕ぐだけ。何も考えずに聴こえてくる音楽やトークに耳を傾けながら、風を感じて、空を見上げてみる。bikeに乗っていると、風を受けているのか、それとも自分で風をつくっているのか…このあたりがおもしろいのだ。以前は自宅から青山まで通っていたこの慣れた道もなんだか懐かしい。Route66には遥かに及ばないけれど、Route305(明治通りね!)は晴れでも雨でも夏でも冬でも関係なくただただ走り続けた、自分の足跡が残っている大切なルート。ちょっと大袈裟!?だけど、電車ではひょいと行けるこの距離感も乗るものを変えるだけで、街の印象が変わるからbikeはいい。





bikeに乗ってるいると、流れている時間の感覚がたまにわからなくなる。
途中で見つけたものにも簡単に立ち寄れるから、いつの間にかこんな時間?みたいなことになってしまうのだ。これもまた楽しみなのだけどね。
今日もライブ・ペインティングや店先の花に引き寄せられてしまった。

中目黒に着くと、川沿いは凄く気持ちいい風が流れていた。パリもNYも京都も広島も、好きなどの街にも必ず街の近くや街の周りに川がある。好きな街に川がある…というよりは、川がある街が好きなのかもしれない。川沿いはbikeを片手で押しながら、ミニサイズのドーナツをテイクアウトして頬張りながら歩いた。そうしているうちに見えてくる古書店。ここは本当に素晴らしい空間。誰かの書斎にお邪魔しているかのような、ずっといると人の顔が見えてきそうな、そんなところ。本の全てが置いてあるわけではないけれど、しばらく本棚を見ていると欲しい本が自ら歩み寄ってくるから不思議。しかも今回はまだ売り物になっていないものが、寄り添ってきた。40年以上前のNEW YORKER。レジカウンターの横に山積みされていたのだけれど、一番上のそれに釘付けだった。まだ値段が付いていないので…というお店の方に素直に従いつつも、来週までにはできるので!という返事を頼りに、来週あらためて伺うことに。40年以上前の海を越えた雑誌が色褪せずにそこにある、それだけでなんだか嬉しかった。

土曜日の約束。
来週が楽しみだ。
はて、今度は何に乗っていこうか…

p.s.
新宿のコニカミノルタでまたひとつ星の撮影方法をGET。
ふふふ。そうそう、明日はsupermooon。

Wednesday 19 June 2013

vingt-cinq ans


25年と3days。
今月の16日で、25歳になりました。かつて抱いていた25歳のイメージとは遥かに違うかもしれない。けれど、着実に年齢を重ねていく中で、できることとできないこと、やりたいことそうでないこと、好きなこと嫌いなこと、そんな自分が少しずつわかって気が。たまにこんな大海原に飛び込んでしまいたい!!なんて思うこともありますが笑、自分が何かすることで少しでも動いたりすることが、または人の笑顔のキッカケになることができるのかなと思えばそんな些細なこともまるで塵のように飛んでいってしまいます。
まだまだ甘ちゃんですのでどこかで間違えることもあります。きっと一度踏み外さないとダメな性格なんだろうな〜と最近気付いたことでもあるのですが、それでも自分の中では斜めでも真っすぐと向かっていければいいのかなと思っています。
大きな海を目の前に、すっと整ったのかな。自然は偉大です。

そして、たくさんのメッセージありがとうございました。
なんだか初めてバースデーというものを周りから祝ってもらうこともあり、ちょっと照れつつもたまには自分が主役!なのもいいなぁと感じているところ!
明日は大切な仕事の本番もあるし、日本vsイタリアも早朝に。
期待に応えたり、自分の満足のいく結果を残すことって本当に難しいことですが、人が頑張っている姿を観るのは本当に気持ちいい。頑張れNIPPON。go for it。



2013.06
taiki.y

Monday 10 June 2013

HUGTIME...


HUGTIME THEATRE.

思えば 3年前の2010年夏、NYでの体験がすべての始まりでした。
文化の違いと言ってしまえばそれまでだけれど、同じ人間、楽しい!と感じる瞬間もきっと同じなのだから同じようなことが日本でもできるんじゃないか?なんてことをマンハッタンの中心部にあるブライアントパークでひとり考えていました。
夜空の下、心地よい風を纏いながら芝生の上で映画を楽しみたいな…と。

街中や公園は難しい…それならどこで?と色々探しあぐねて辿り着いたのが母校である小学校の校庭。野外映画をやるなら芝生の上で!ということだけは絶対に外せない条件でもあったので、綺麗な人工芝を初めてみたときには心が決まっていました。
というのも、子供の頃初めて野外で映画を観たのがまさにその場所。何を観たのか、どんな映画だったのか全く覚えていないけれど、その後映画が好きになったキッカケでもあったんです。そのときに上映会を開いてくれた町内会の会長さんにも映画上映をやる旨を伝えるためにお会いしたんですが(今年で米寿だそうで!)、いまでは使用していない機材を貸してくれるなど今回のHUGTIME THEATREに快く協力していただきました。





そして昨夜。
準備途中でPCとプロジェクターが繋がらないことがわかったり、直前でスクリーンが破れてしまったりとまさかのハプニング!もいくつか。そんなことがありつつも、本当に想像以上に素晴らしい時間となりました。全部で100人強のお客さん。真っ暗な校庭に、煌煌ときらめくスクリーン。その周りで走り回りながらはしゃぐ子供たち。野外映画とは言っているけれど、自分としては映画を観るというよりは、その空間を、時間をいつもとは違った形で楽しんで欲しい、そんな気持ちで始めたつもり。だから子供たちが各々遊んでいるは全然okay!! (不思議なもので、ここぞっ!っていうシーンはみんなちゃんと観てる!)そういえば、上映中にあまりにも夜の芝生が気持ち良くて、うっかり少しの間眠りに落ちてしまったしね…。
そういったことは特に伝えたわけではないけれど、映画を通じて少しは感じてくれたかなぁと。反対に、みなさんから両手には収まりきらないほどのものをいただくというサプライズも。上映後マイクを通して来場に対する御礼を伝えた後ににもらったみなさんからの拍手。わざわざ歩み寄ってくれて「楽しい時間をありがとうございました。またやってくださいね。」と声を掛けてくれたお母さん。会場まで足を運んでくれて、一番に喜んでくれた友人や恩師。入場料を取るよりもなによりも、こんなに嬉しいことはないな〜と思いました!!

HUGTIME THEATRE自体、形に残るものではありません。
ただ、自分で初めてゼロからつくるということをしてみて、モノの価値というものがわかった気がします。
芝生の上で寝転んで、映画を観る。
シンプルですが、シンプルだからこその魅力。
小さくても、細く、長く、続けていけるように頑張りたいです。


Tuesday 28 May 2013

music&me.

週末の土曜の夜は、六本木にあるグランドハイアットホテル内にあるOAK DOOR BARにてラウンジDJをしていました。InterFMのナビゲーターでもあるGuyさんのピンチヒッターという不思議な巡り合わせで、一緒にミュージックセレクトをしていたOhmae氏と共にステキな場所で素敵な時間を過ごすことができました。(その前の週には偵察!ということでGuyさんのプレイを見ながら色々とお話させてもらいましたが、ラジオから聞こえる声同様に、本当にナイスガイな方です笑。)話を振ってくれたフォトグラファーのTsukasaさんにも感謝です!(今はParisでしょうか?)

終電もとうに過ぎたDJ終了後、六本木通りを歩いて音の余韻に浸りながら感じたことというのが"聴く"ことと"聴いてもらう"のでは使う感性や感覚が全く異なるなぁということ。あの空間でどれだけの人に聴いてもらえていたのかなーと思うところもあるのですが、時折体を揺らしていたり、口ずさんでくれている光景を目にしたときは、何とも言えない気持ちになっていました。

そういえばDJ中にこんなことも。
DJタイムもほとんど終盤にさしかかっていたころ、ある女の子が突然近づいてきて「あのー…」と話かけてきました。ほんの一瞬ですが「おっ、ナンパかな?」なんて思いも横切ったんですが(笑)、彼女に向かって耳を傾けてみるともちろんこんな不純な考えなど大きく裏切り、次に出た言葉が…
「Do you know Alabama Shakes?」
英語なのね…。もちろん知っているし楽曲ももってるよーと答えると、何か彼らの曲をかけて欲しいとリクエスト。次にかけてあげるよと約束すると、彼女は元にいた場所への戻って行きました。早速次にかける予定だった曲をAlabama ShakesのHold onに変更。ゆっくりとフェイドインさせていったイントロに少しずつ体が乗っていく彼女たちを遠目に見ながら、手を挙げてこちらに反応してくれてた彼女の仲間の一人に向かって左手でthumb's up。
端から見たらなんてことのないシーン。でも自分にとっては一目で恋に落ちたような最高の夜の出来事でした。

本格的なDJとして人を踊らせるようなことはできないけれど、ラジオでも音楽をかけるように、人・空間・季節・時間・リズムを想像して感じながら、音楽を通して"心"踊らせることならできるんじゃないかなと思っています。NO MUSIC, NO LIFEというよりはNICE MUSIC, NICE LIFEという方がしっくりくるでしょうか。音を繋げていくように、これから先も人と何かの間に立つことができれば幸いかなと!
もちろん人と人の間にも。
だって"人""間"だもの。





Wednesday 22 May 2013

family

彼が我が家に来てから、気付けば7、8年ほど経っていたらしい。いてもいなくても、はっきりと認識することはなくてもやっぱり存在としては大きくて。

アヒルの"ツクシ"は今朝旅立っていきました。
まだほんの小さい雛だったころは、手に収まるほどの大きさで柔らかくて可愛くて。他の鳥もそうであるように、大人のサイズになるまでに数ヶ月。本当にあっという間。なので、ツクシといえばこの黄色い羽に鋭いくちばしの姿。
エサをあげようとすれば思いっきりつつかれるものだから、ほとんど触れたこともないけれど、たまに声を掛ければ返事もするし(グウァ!とね)、水浴びのときの気持ち良さそうな顔は今でも覚えてる。色々と探してみたものの、ツクシの写真はこれだけでした。

思い返してみると、ポーカーエフィスな顔して一番表情豊かだったかもしれない。そんなこと、生きていることが当たり前過ぎて考えることもなかった。ぽっかり空いたツクシの居場所はもともとそんなに広い場所でもないのに、異様にその空間だけが妙に寂しくて、ついつい見てしまう。その度に、あっやっぱりもういないんだなと。
我が家に来て以来、歩き回れるほどの場所もなく、狭いところで一生を終えてしまったのだから、これからは存分に羽を伸ばして欲しい。
だれにもわからない、素敵な時間でした。


 

Monday 13 May 2013

in the rain

 雲の上はいつも青空。

この響きがとっても素敵で。
写真家ハービー山口さんの本。写真とともに短いエッセイもそれぞれ載っていて、見応え、読み応えあります。電車で見ながら途中溢れそうになるものを堪えるのが必死なときがありました。(あっ、笑いではないですよ!したたり落ちるほーでございます。)
やっぱり写真というのは、今では誰もが撮れるものだけど誰でもいいわけではなく、誰かが撮ったから、誰かが撮るから、そこに何かが宿るのだと強く思わせてくれる一冊です。読みながら、ハービーさんの琴線に触れている気がしました。それくらい、包み隠さず見せてくれています!


ハナシを天気に戻すと、この本に出逢ったのはBOOK246の"贈本市"。
大きい青い空、最近の好天続きの中で誰のいたずらか、まさかの降りしきる雨。雨の日に読む本はとても良いけれど、やはり本は本なので雨や水には弱いです。それでも行ってみたら、雨ニモマケズお店は変わらず元気で、微笑んでしまうくらいの賑々しさ。もちろん開催側にしてみれば晴天なことに越したことはないだろうけれど、そんな逆境も、雨の日和も、きっと振り返りたくなる一日になるのじゃないかなと。
そんなことを思いながらの、一目惚れがこの本でした。
『スランプになったらどうしますか。』と問われれば、『恋をすること』という小粋な答えをするハービーさん(本中にアリ!)。夢中になれる何かを…という意味でこのコトバを使っているんですが、このあたり…さすがです!

人も本も出逢った経緯が結構好きです。
キッカケって大事ですよね。

Sunday 21 April 2013

HARA MUSE

先週訪ねた原美術館。
長らく知っていながら、なかなか行く機会が掴めず…な場所でしたが、とても良い風の通る場所でした。本当に風の音、小鳥のさえずりが聴こえてくるような静かな佇まい。美術館周辺もその優しい空気が伝わっているのか、"都会"の雰囲気とは一線を画す、路地裏の面白さがありました。
館内に入ると、白で統一された壁、大きな窓。美術館ではあるけれど、もともと個人邸なだけに、どこかの別荘にお邪魔したかのような感覚。歩いて観て行く感覚が体にものすごくしっくりきていた気がする。


アートは、大きな美術館やギャラリーでみることも面白いけれど、こんな風に誰かの生活に馴染んでいるかのような、個人的に収集したものを観ているような、そんなアットホームさも観る方としてはいいな〜と思った。きっとアートやデザインもそういうものなんじゃないか?なんて自分の中に定義もつくったりして。
こんな風に外の芝生で寝転ぶこともできるし。(してよかったのかはわからないけれど!笑) どんなベッドより気持ちいいのです。

芝生で羽を伸ばす日。
ぜひ、寝転ぶだけでも♪

Monday 8 April 2013

after pink...


嵐の後の空や樹々たちの色は、本当にダイナミック。
一段と濃さが増しているように見えるのは気のせいだろうか。少し風が弱まってきた日曜日の午後は、揺れる木の葉も気持ち良さそうで、ゆさゆさと聞こえてくる音もなんだか心地よかった。

いつぶりだろうか。砧公園。中学生の頃によく行っていたグラウンドではなく、今回は公園内の世田谷美術館へ。お目当ての『Edward Steichen in High Fashion』が7日までと聞きつけ、向かったのでした。陰と陽が印象的なポートレートが多数展示されていたこの写真展は、今日のこの日差しにはぴったりで、光があるから陰があるんだよな〜と写真を観ながら思ってしまいました。

さて、気付けば桜の季節もここ東京では見頃も過ぎて、次の色へと変わってきているところ。はて、桜のピークはやっぱり花が咲く頃なのだろうか?そんな疑問がふと頭をよぎったのですが、樹々にとっても花は大事なんでしょうね、きっと。