Tuesday 2 April 2013

東京、芝居小屋。

今日は止む気配すら感じさせない、雨続きの1日でしたね。こんなに降ってくると、どこからこんなに水が湧いて出て来るのかと不思議に感じてしまうのですが…。

そんな雨模様な4月2日。
新歌舞伎座がオープンし、こけら落とし公演が始まりました。数日前にオープン直前の歌舞伎座を見て来ましたが、うん、新時代!という感じ。地下鉄から直接歌舞伎座へと向かうことが出来、雰囲気も和やかでありつつも賑やかで、しばらくは歌舞伎ブームが続きそうな予感。昨年、今年始めと新歌舞伎座を前に本当に驚き悲しい出来事でしたが、なんでも勘三郎さんのお孫さんも初舞台を踏んだそうでしっかりと世代交代が進んでいるようです。新しい風の吹く、清々しい小屋になっていきそうな気がします。

そういえば、ちょっと前にサントリー美術館にて展示されていた『江戸の芝居小屋展』を見て来ました。何百年と続く歌舞伎の伝統。『役者』と『観客』、そして『劇場』という観点から歌舞伎の歴史を見ることができました。当初は社寺の境内で行なわれていたものが、次第に舞台へと変わり、最終的に現代の芝居小屋となっていったわけですが、もちろんそこには見る側であるお客さんがいてのこと。普段とは異なる世界を楽しむことができる芝居小屋。その空間で楽しんでいる様子が描かれた絵からは、なんだか騒がしい色んな声が聞こえてきそうでした。今でも『よっ中村座!』とかね、掛け声をかけたりってことがあるかと思うんですが、それ以上に話し声やら罵声やらが飛び交っていそうな雰囲気です。笑 でもきっとそれも面白かったろうな、なんて。

映画と違って、舞台は生もの。
お客さんに呼応するような、粋で意気のいい踊りが銀座で舞ってくれることを切に願って。



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