Tuesday 28 May 2013

music&me.

週末の土曜の夜は、六本木にあるグランドハイアットホテル内にあるOAK DOOR BARにてラウンジDJをしていました。InterFMのナビゲーターでもあるGuyさんのピンチヒッターという不思議な巡り合わせで、一緒にミュージックセレクトをしていたOhmae氏と共にステキな場所で素敵な時間を過ごすことができました。(その前の週には偵察!ということでGuyさんのプレイを見ながら色々とお話させてもらいましたが、ラジオから聞こえる声同様に、本当にナイスガイな方です笑。)話を振ってくれたフォトグラファーのTsukasaさんにも感謝です!(今はParisでしょうか?)

終電もとうに過ぎたDJ終了後、六本木通りを歩いて音の余韻に浸りながら感じたことというのが"聴く"ことと"聴いてもらう"のでは使う感性や感覚が全く異なるなぁということ。あの空間でどれだけの人に聴いてもらえていたのかなーと思うところもあるのですが、時折体を揺らしていたり、口ずさんでくれている光景を目にしたときは、何とも言えない気持ちになっていました。

そういえばDJ中にこんなことも。
DJタイムもほとんど終盤にさしかかっていたころ、ある女の子が突然近づいてきて「あのー…」と話かけてきました。ほんの一瞬ですが「おっ、ナンパかな?」なんて思いも横切ったんですが(笑)、彼女に向かって耳を傾けてみるともちろんこんな不純な考えなど大きく裏切り、次に出た言葉が…
「Do you know Alabama Shakes?」
英語なのね…。もちろん知っているし楽曲ももってるよーと答えると、何か彼らの曲をかけて欲しいとリクエスト。次にかけてあげるよと約束すると、彼女は元にいた場所への戻って行きました。早速次にかける予定だった曲をAlabama ShakesのHold onに変更。ゆっくりとフェイドインさせていったイントロに少しずつ体が乗っていく彼女たちを遠目に見ながら、手を挙げてこちらに反応してくれてた彼女の仲間の一人に向かって左手でthumb's up。
端から見たらなんてことのないシーン。でも自分にとっては一目で恋に落ちたような最高の夜の出来事でした。

本格的なDJとして人を踊らせるようなことはできないけれど、ラジオでも音楽をかけるように、人・空間・季節・時間・リズムを想像して感じながら、音楽を通して"心"踊らせることならできるんじゃないかなと思っています。NO MUSIC, NO LIFEというよりはNICE MUSIC, NICE LIFEという方がしっくりくるでしょうか。音を繋げていくように、これから先も人と何かの間に立つことができれば幸いかなと!
もちろん人と人の間にも。
だって"人""間"だもの。





Wednesday 22 May 2013

family

彼が我が家に来てから、気付けば7、8年ほど経っていたらしい。いてもいなくても、はっきりと認識することはなくてもやっぱり存在としては大きくて。

アヒルの"ツクシ"は今朝旅立っていきました。
まだほんの小さい雛だったころは、手に収まるほどの大きさで柔らかくて可愛くて。他の鳥もそうであるように、大人のサイズになるまでに数ヶ月。本当にあっという間。なので、ツクシといえばこの黄色い羽に鋭いくちばしの姿。
エサをあげようとすれば思いっきりつつかれるものだから、ほとんど触れたこともないけれど、たまに声を掛ければ返事もするし(グウァ!とね)、水浴びのときの気持ち良さそうな顔は今でも覚えてる。色々と探してみたものの、ツクシの写真はこれだけでした。

思い返してみると、ポーカーエフィスな顔して一番表情豊かだったかもしれない。そんなこと、生きていることが当たり前過ぎて考えることもなかった。ぽっかり空いたツクシの居場所はもともとそんなに広い場所でもないのに、異様にその空間だけが妙に寂しくて、ついつい見てしまう。その度に、あっやっぱりもういないんだなと。
我が家に来て以来、歩き回れるほどの場所もなく、狭いところで一生を終えてしまったのだから、これからは存分に羽を伸ばして欲しい。
だれにもわからない、素敵な時間でした。


 

Monday 13 May 2013

in the rain

 雲の上はいつも青空。

この響きがとっても素敵で。
写真家ハービー山口さんの本。写真とともに短いエッセイもそれぞれ載っていて、見応え、読み応えあります。電車で見ながら途中溢れそうになるものを堪えるのが必死なときがありました。(あっ、笑いではないですよ!したたり落ちるほーでございます。)
やっぱり写真というのは、今では誰もが撮れるものだけど誰でもいいわけではなく、誰かが撮ったから、誰かが撮るから、そこに何かが宿るのだと強く思わせてくれる一冊です。読みながら、ハービーさんの琴線に触れている気がしました。それくらい、包み隠さず見せてくれています!


ハナシを天気に戻すと、この本に出逢ったのはBOOK246の"贈本市"。
大きい青い空、最近の好天続きの中で誰のいたずらか、まさかの降りしきる雨。雨の日に読む本はとても良いけれど、やはり本は本なので雨や水には弱いです。それでも行ってみたら、雨ニモマケズお店は変わらず元気で、微笑んでしまうくらいの賑々しさ。もちろん開催側にしてみれば晴天なことに越したことはないだろうけれど、そんな逆境も、雨の日和も、きっと振り返りたくなる一日になるのじゃないかなと。
そんなことを思いながらの、一目惚れがこの本でした。
『スランプになったらどうしますか。』と問われれば、『恋をすること』という小粋な答えをするハービーさん(本中にアリ!)。夢中になれる何かを…という意味でこのコトバを使っているんですが、このあたり…さすがです!

人も本も出逢った経緯が結構好きです。
キッカケって大事ですよね。