Friday 20 February 2015

Boyhoodなこと。



毎年2月になると気になる、アカデミー賞。
映画も色々なものがあるし、賞だけでは語りきれないものもあるけれど
もし自分が映画に関わる人間だったとしら
絶対に一度は手にしてみたいのがオスカーだろうなぁと思う。
あんな大観衆の前に立ったら、きっと考えたスピーチさえ吹っ飛んでしまうだろうな。
なんてありもしない想像を、この時期だけはしてしまう。。。

さて、受賞作発表前にできるだけノミネート作品は見たい派でもあるので
その開催前に是非…と思っていたのと
ちょうど友人が「すごく良かったよ〜、あれはスクリーンで!」
と半ばレコメンドに押される形で(いいよ!と言われるとやっぱり行きたくなる!)
次の日に上映館探して、観てきました。

「6才のボクが大人になるまで」
本当に素晴らしい映画!!!
最近多めの約3時間にも渡る、長尺ではありましたが
全く気にならず、どちらかというともっと観てみたいと思える作品です。
ときに親のような子供を見守る気持ちになり(親になったことはないけれど。)
主人公に感情移入してみたり
はたまた本当にどこかの家族の年月を垣間見てるような感覚にもなり
その12年間を経て完成したという深みも奥行きもスクリーンにあったような気がします。

相変わらずいい味出してくるイーサン・ホークも言っていたように
新しい映画のアプローチがとてもエキサイティングだったし
なにより「ビフォア」シリーズの監督とイーサンのタッグは
いたって普通な空間を面白くしてしまうという不思議。

メイクで年老いたり、キャストが変わったりして、
できることではない自然な時間の経過。
12年を何かに捧げるというのはどんなものなんだろう。
ちょっと想像もできないようなものがそこにはありました。
それぐらいの時間をかけて何かを作ってみたいもの。なんだろうなぁ。
そうそう、まだスクリーンで観ることできますよ。ぜひー!

Friday 13 February 2015

MOTOI MIYAMOTO "Return to the Origin"


銀座、POLA MUSEUM ANNEXでは山本基展"原点回帰"を開催中。
「塩のインスタレーションが…」と聞き、興味津々、一体どういうものが?と気になり行ってみました。展示が始まった頃はまだ完成しておらず、作成風景も見ながらゆっくりと形づくられていく瞬間が見れたそうです。

会場に踏み入れると、広がる塩の世界。
思わず息を飲むほどの美しさ。


塩というよりも、ニットの縫い目のように細かな目がいたるところに!
どこか日本庭園のような小さな宇宙がそこには築き上げられていて、遠くからも近くからもその世界観が素晴らしいです。
もの凄く細やかな作業だというのは、想像に難くないですが、是非目の前で見て欲しいなと思います。

塩の芸術。
生き物の原点でもある塩が織り成す作品は、もちろん半永久的に保存できるものではなく、これらの塩は海へと還っていくそう。
一瞬の形をぜひ。



Sunday 8 February 2015

swiss design



週末は雪から晴天、そして雨。
立春過ぎて、春に向けて天気の移り変わるスピードもさらに速くなったようで、ちょっと寂しくもあるけれど本格的な春の訪れがとても楽しみ。

さて、先日は新宿は東京オペラシティ・アートギャラリーで開催中のスイスデザイン展へ。ちょうど新聞(sankei express)でも併せてスイスデザインのテーマを扱っていて、オリジナルな作成方法で有名な"FREITAG"の話も興味深く、つられるようにして観に行ってみました。
入ると、目の前に写真の通りの大きいスイスLOGO!!
シンプルだけど絶対的なインパクトのこの国旗は、赤=独立、白十字=自由を表すのだそう。それにしても大半の国旗が長方形な中で、均整のとれた長方形を採用するとは、ここにも永世中立国的な存在。さすがで!
日本との関係性などの時代背景から始まり、どーんと大きく開かれたメインスペースに足を踏み入れると、目に飛び込んでくる数々のデザインたち。現代を代表するカジュアルなFREITAGを始め、ファブリックのChristian Fischbacherや子供用玩具のNaefなど、古くからスイスデザインを支えている伝統や新しい革新が折り混ざりながら展示してありました。
驚いたのはスクリーンやポスターなどもあるなかで、展示も沢山あるのに、全く空間にノイズがない。このスペースに入った瞬間がまさにそうで、みんなそれぞれ異なる作品であるのに、同じような感覚。どこかひとつに繋がるセンス、息吹を感じました。
ひとつの国が持つ文化というのは、きっとそういうものなのかもしれない。
とくに、FREITAGのモニターでストップモーションピクチャーを使ったプロモーションムービーがおもしろくて、あくまでアナログなスタイルは格好良かった!製品にしようしている素材自体がそうだけれど、あらためて商品に至るまでのプロセスを目の前にしてみると、手に持ったときの愛着も違うな〜と思う。

あれもこれも、結構swiss made。
展示は3月29日まで。