Saturday 26 December 2015

絵本のハナシ (1)

Merry Christmas, Happy Holiday!!
(ってもういまさら遅いけれど…笑)

1ヶ月にも渡るホリデーシーズンもこれにて締めくくり。
25日の朝は嬉しくもJ-waveでラジオの生放送で、1時間の間にこれでもか〜というくらいクリスマスソングをかけちゃいました。
クリスマスよ、ありがとう。また来年!


そんな聖なる季節が始まるころにずっと紹介したいな、と思っていた絵本です。

「ひゃくおんくまんのサンタクロース」
ぶん:もたいひろこ
え:マリカ・マイヤラ



まず、思わず目に飛び込んでくる表紙。
そして思わず手に触れたくなる装丁。
表面に、縦に線がはいっているような凸凹があるんですよね。
これ、すごくいい!!

サンタクロースの故郷でもある
フィンランドのシュルツ社から出版された一冊なんですが
もたいひろこさんの物語にフィンランドのイラストレーター、マリカマイヤラさんによる絵が合わさった日本とフィンランドの合作でもあります。
もうとにかくマリカさんのクレヨン?で描く絵がユニークで、ひとめ惚れものなんです。サンタの姿なんて、どちらかというと妖精のようでもあり、シンプルだからこそ色合いとか表情が細やかで、ストーリーの魅力を一層引き上げているなぁと。
クレヨンって、こんなに画材だったなんて
小さいころには思いもしなかったけれど
他のものじゃなかなかでない質感ですよね。



ストーリーというのも、また素敵。
本の帯にもあるように、"サンタクロースってほんとにいるの?"というきっと誰もが思うであろう、もしくは素朴すぎて子供たちに聞かれてちょっと戸惑う質問に、そーかそーか!と思わず納得なものがたりとなっています。
(でも、ちょっと大人向けかも!)

なんでもこの絵本は20年もの間、本にされずずっとあたためてきたものらしく、昨年やっとフィンランドから絵本化されたという作品なんだそうです。
サンタの母国も公認!の絵本ということなんですよね。
すごいすごい。

きっと毎年この季節が訪れるとふと頭をよぎる、サンタクロースの不思議。
この本で少しだけ、謎が解けてきたかも。



Saturday 12 December 2015

日韓伝統音楽50

日本と韓国の国交が正常化してから50周年がたった今年2015。
先月、さらなる両国の発展を願って伝統音楽による音楽祭が
横浜のみなとみらいホールにて行われました。
《日韓伝統音楽祭50 -50年目・50歳未満の50人-》
(振り返りが遅くなって、ごめんなさい!)


日本と韓国から25人の伝統音楽が集結して次々と音楽を奏でていくというなんとも贅沢な祭りだったのですが、当日はJ-WAVEナビゲーターのレイチェル・チャンさんと一緒に(光栄にも!!!)ステージで進行させていただきました。

韓国からはSOULIGI、四界、キム・ヨンウさん、ユ・ビョンウクさん、キム・ボギョンさん、ユン・ソギョンさん、サインノリ、情歌楽会のみなさん。
日本からは高橋竹童さん、新良幸人さん、金城弘美さん、上妻宏光さん、TAKUYAさん、元ちとせさん、中孝介さん、藤原道山さん、田中奈央一さん、千葉真左輝さん、奥田雅楽之一さん、そして長唄は勧進帳を奏でていた演奏家の方々。錚々たるメンバーが集結でまさに雰囲気はフェス。4時間にわたる長尺にもかかわらずいらしていたお客さんたちも一緒に盛り上がる一体感で、伝統音楽のこれからの可能性とともに、あたらしい発見!もありました。

伝統音楽といえど、巡り巡って新しく感じるのかまるでアンビエント・ダンスミュージックというものも。特に韓国側のトリを務めていたサインノリの音楽は、グルーブ感満載でバックステージでかなりノリノリになってました笑。
奏でていたのでシナウィという朝鮮半島に伝わる即興的な合奏音楽。Jazzのようなスタイルでありながらも伝統楽器ならではのサウンドがとても刺激的でした。ユニットの名前である"サインノリ"が"4人で遊ぶ"という意味だそうで、このあたりの感覚が現代風なのかな?帰ってあたらめて聴いてみたい〜と思って検索してみたもの、どこにも存在せず!
たしかにここに出演されていた方々の楽曲は韓国のニッチなレコードショップに行って、CDがあるかないか…という風にも言っていたぐらいなので。いつかまた見てみたい、聴いてみたい方々です!!
日本と韓国のコラボ、上妻宏光さん(三味線)+TAKUYAさん(太鼓)+ユ・ギョンウクさん(杖鼓)による演奏もリハで初めて合わせたとは思えないほどのステージ、その迫力に圧倒されてしまいました!! いや〜凄かった!


レイチェルさんや、アンコールで素晴らしいソーラン節を聴かせてくれた
キム・ヨンウさんと一緒に。


三線の新良幸人さん、尺八の藤原道山さんとも。

日本国内で伝統楽器をずっとやっていてもなかなか一緒に演奏をしたり、顔を合わせるということがないそうで、今回の企画は演奏家の方々にとっても願ってもない貴重な機会だったそうです。ここから始まる何かが今後あるかもですよ!
まだまだ、いやいや、これからもっと気になる存在、伝統音楽。
ぜひ機会あればみなさんもぜひ。